毎年、台風シーズンになると、この知恵袋に台風に関する質問が多く寄せられます。そこで、私が以前、台風と航空機の運航について回答したものの内、ご好評を頂いたものを知恵ノートに移してみました。皆様のご参考になれば、幸いです。


台風が航空機の運航に影響を与える要素は以下のとおりです。
1.地上
①強風・・・飛行機は機種毎に横風の制限値が決まっており、この制限値を超えた場合は離着陸は出来ない。
②雷・・・飛行場近辺に雷雲が存在する場合は、離着陸が禁止になる事がある。
③雨・・・降雨強度が強くなった場合、滑走路が滑りやすくなるため離着陸を制限する時がある。また、視程に影響を与える場合がある(飛行機の離着陸時は視程の制限がある)
④乱気流・・・激しい下降気流や風の変化は飛行機の離着陸性能に大きな影響を与え、場合によっては墜落の原因にもなりうる。

2.上空(積乱雲の影響大)
①乱気流・・・激しい乱気流は飛行機の強度に影響する。また、揺れにより乗客が怪我をする事がある。
②雷・・・飛行機は少々の被雷には耐えられるように設計されているが、地上に落ちる規模の落雷には耐えられるようには設計されていない。
③雹・・・積乱雲の中には雹を持っているものがあり、雹があたる事により飛行機が壊れる事がある。
④着氷・・・積乱雲の中は着氷し易い環境になっており、飛行機の翼に氷が着くと性能が下がり、失速の可能性が出て来る。

飛行機が上空を飛んでいる時は、上記のような天気を避けて飛べば、飛行可能ですが、地上にいる時は避ける事が出来ません。従って、欠航になる場合が出てきます。
なお、台風の上空を飛ぶかどうかは飛行機の性能と台風の規模によります。飛行機の上昇限度は機種と重量によって異なって来ます。B-777クラスの飛行機ですと約40.000Ft(約12000m)前後ですが、大型の台風ですと、その高度より高い所まで、積乱雲が立ち上がっている場合があり、その場合は上空を飛ぶ事が出来ませんので、横に避けて飛行します。