オフィスまたは自宅でPCを用いて時間のかかる負荷の高い作業をしています。その作業の一部をVPSでさせることも考えられますが、その作業の負荷が高くVPSのスペックでは物足りないとします。こんな場合に、ハイスペックなデスクトップPCを増設したくなります。

しかし、新しいPCの筐体に加えて、ディスプレイ、キーボード、マウスなどが必要だとすれば、費用はかかりますし、邪魔だったりスペースの確保が大変です。筐体は仕方ないとしても、ディスプレイ、キーボード、マウスはどうにかならないものでしょうか。

複数のPCでディスプレイ、キーボード、マウスを共有してこれらを切り替える製品も売られていますが、このような製品は安くはありませんし、例えば4画面のようなマルチディスプレイ環境の共有は難しそうです(配線も大変でしょう)。

そんなときに非常に使えるのがWindowsに搭載されているリモートデスクトップ(RDP)です。
 RDP.pngホストとなる新しいPCのWindowsのエディションはPro相当以上でなければなりませんが、このリモートデスクトップで新しいPCに接続すれば、新しいPCにはディスプレイ、キーボード、マウスを接続する必要はありません。それどころか、新しいPCにスピーカーがなくともクライアント側のPCのスピーカーから音が出てきますし、双方のPCの間でクリップボードも共有できますし、プリンタ(※)やクライアント側のPCのローカルドライブまで自由に使えるのです。  プリンタ.png ローカルドライブ.png※ネットワークプリンタは下記参照
http://d.hatena.ne.jp/sbtn/20081113/1226563089

また、マルチディスプレイ環境ではさらなる利点があります。それは、新しいPCにマルチディスプレイ対応のビデオカードを用意する必要がないことです(4画面などの多枚数のマルチディスプレイ環境を構築するためのビデオカードは安価ではありませんのでこれは助かります)。すなわち、ホスト側PCの表示環境に全く制限されずにクライアント側PCのマルチディスプレイ環境を使えるのです。 画面.png
また、リモートデスクトップの解像度は下記のようなショートカットを作成することで自由に設定することもできます。 ショートカット.pngリンク先には下記のように入力します。
C:WINDOWSSystem32mstsc.exe /w:1670 /h:980 /v:XXX.XXX.XXX.XXX

上記の例では、
/w:1670   が解像度の幅の指定
/h:980    が解像度の高さの指定
/v:XXX.XXX.XXX.XXX    がホストPCのIPアドレスの指定
となります。フルスクリーン表示にするには、/f としてください。

もっとも、このショートカットにはローカルリソースの使用設定が記述されていないので、このショートカットからリモートデスクトップに接続した場合には、ホスト側PCでローカルドライブが使えません。ローカルドライブを使う場合には、ローカルリソースの使用設定を「保存」します。
 D.png「名前を付けて保存」でもかまいません。「保存」の場合、ローカルリソースの使用設定はマイドキュメントの隠しファイルであるDefault.rdpに保存されます。「名前を付けて保存」の場合は、任意の場所に保存できます。そして、リンク先には下記のようにDefault.rdp(または任意の場所にある任意の名前のrdpファイル)をフルパス付きで入力してください。

C:WINDOWSSystem32mstsc.exe D:My DocumentDefault.rdp /w:1670 /h:980 /v:ホストPCのIPアドレス

※下記が参考になります。
http://apis.jpn.ph/fswiki/wiki.cgi?page=Win32/mstsc

このホスト側のPCはクライアント側のPCと同じLAN内に置く必要はありませんが、その場合には、ホスト側のPCのルーターのポート(3389)を開放しておく必要があります。